作文部門 文部科学大臣賞—高学年の部—

受賞者の言葉

島根県出雲市 四絡小学校
6年 片岡 柾人
「だんごむしとわらじむしってふたごかな パートⅤ ~だんごむしとわらじむしの防カビ力にせまる~」

文部科学大臣賞の知らせを聞いた時は、とても驚き、体じゅうが熱くなりました。周りにいた先生方からもどっと歓声があがり、ぼく自身も職員室ではふだん出さないような大きな声を出してしまうほどうれしかったです。

長年つきあってきたダンゴムシ・ワラジムシに、防カビ・防悪臭効果があるのでは?と気付いてから約1年半。それを検証する方法がなかなか見つからず、また、仮説を立てただ液が出ているかどうかさえも確認する方法が見つからず、ずっと試行錯誤を繰り返し失敗の連続でした。もうあきらめかけていた時、出雲科学館や出雲高校の先生方にヒントをもらったおかげで、一気に方針が立ちました。特に、火をたくと半径1メートル以内には雑菌がいなくなることや、だ液には酵素が含まれていることを初めて聞いた時には、科学者ってすごいな、と仲間入りしたくなりました。

  そして実験と記録を始めましたが、想像以上の苦労がありました。例えば無菌培地を作る時には、真夏の暑さの中で閉め切った部屋で完全防備服で圧力なべやコンロの火をガンガンにたいていたので、この上ない暑さだったし、やけどもして、毛がこげました。でも培養後のカビの個数が見た目にも明らかに違ってきて、早く数えたくてワクワクしました。
さて次はカビの数を数えてグラフに表そうとしたのですが、カビのコロニー数を数えるのはものすごく根気のいる作業で、目が疲れ、黒い字が緑に見えたりもしました。でも、個数を記録していくたびに、比較用との差がはっきりと区別できていくので、辛くても頑張って数え続けました。そして完成した時には、よっしゃ!説得力あるぞ、と確信しました。

  今までこの研究でお世話になった方々、そして一番大変だったであろうダンゴムシ・ワラジムシたちに、とても感謝しています。おかげでダンゴムシ・ワラジムシに益虫の面があるといえたので、「害虫扱いしないで!」と声を大きくして言えるようになりました。