受賞作品展示 図画部門
平成30年度(第55回)受賞作品

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文部科学大臣賞(高学年の部)

畑からながめる夕日

山梨県甲府市 山城小学校 5年

佐野 朱音

審査員のコメント

 畑では、たくさんの種類の作物が育てられています。黄色い花を付けているのはカボチャでしょうか。その作物を6人の人がお世話をしています。小さな芽を見て、嬉しそうにしている人もいます。それぞれの作物、そしてそれぞれの人の様子を、よく見て特徴を捉え、描いています。周りは、稲刈りが終わった田んぼでしょうか。遠くに夕日が落ちていきます。鳥の声も聞こえてきそうです。静かな夕暮れ、そして充実した一日の終わりを感じることのできる作品です。
crown

受賞者の言葉

 文部科学大臣賞という賞を頂いたと初めて聞いた時はとてもおどろきました。学校ではすてきな表彰式を開いて頂き、大変な賞を受賞した事を実感しました。
 私は夏休みに家族で北海道の祖父母の家に行きました。祖父母の畑は広く、たくさんの野菜を育てており、祖父母二人で作業するのは大変です。私達が手伝うと作業が楽しくて早く終わるね、と喜んでくれます。
 ある日、畑作業をしていて、疲れた時に空を見上げると夕日がとてもきれいでした。その夕日をみんなで見ていると疲れが吹き飛ぶように感じました。この感動を忘れたくないと思い、その様子を絵にしました。
 カボチャが精一杯花を咲かせていたり、枝豆の葉が風になびいていたり、弟達と一生懸命作業している様子をこまかく描き表しました。色えんぴつでたくさんの色を使って野菜や畑の様子を表現するのが大変でしたが、完成した時には自分が思っていたように仕上がりました。
 審査員の方が私が工夫した点やこまかい所まで丁寧に見て下さり、とてもうれしかったです。
 私は祖父母の家でする畑作業が大好きです。その経験のおかげでこの作品が出来ました。これからも経験したことや心に残った出来事を絵に表していけたらと思います。