受賞作品展示 科学部門
平成30年度(第55回)受賞作品

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文部科学大臣賞(高学年の部)

水ロケットの研究

栃木県宇都宮市 横川東小学校 5年

林出 英之

審査員のコメント

 ふき出す水の力を利用するペットボトルロケットは,勢いよく飛ばすことが一般的な中,この児童の「ゆっくり上昇していくロケット」を作るという発想がおもしろいし,すばらしい。2年間にわたる研究の1年目は,水量・水温・ノズルの直径などを検討し工夫をこらすものの,安定させるのが難しい。2年目にやじろべえのような形が効果的だと分かり,さらに噴出口の位置などを改良して,自分なりに満足できる,安定してゆっくり上昇するロケットを作り上げています。塩水を用いた点で評価もさらに上がりました。
crown

受賞者の言葉

 今日は、この横川東小学校で児童才能開発コンテストの表彰式を行って下さりありがとうございます。
 ぼくは、今回「水ロケットの研究」で文部科学大臣賞に選んで頂き、とてもうれしい気持ちでむねがいっぱいです。
 ぼくは、三年生のときからずっと同じ水ロケットの研究を続けてきました。この研究を始めようと思ったきっかけは、インターネットでロケットの打ち上げ中継を見たことです。力強くゆっくりとロケットが上昇していく様子を、ぼくも身近にあるもので再現してみたくなりました。
 研究では、水ロケットの空気圧、水の量、重さ、形などを変えて何十回も飛ばすことで、力強く飛ぶ理想のロケットに近づけていきました。その結果、噴射口がペットボトルより上にあると、ゆっくりでも安定して飛ぶことができると分かりました。
 研究を続ける中では、予想と違った飛び方をしたり、全く飛ばなかったりすることもありました。でも、家族に応援してもらいながら、前向きに原因を考えて新しい方法を生み出せるように頑張りました。
 これからもこの経験をいかして次の研究にのぞんでいきたいと思います。
 素晴らしい賞に選んで頂き、本当にありがとうございました。