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才コンについて

あなたの作品をコンテストに応募しませんか?

全国児童才能開発コンテストは昭和38年に制定され、以来毎年行われている顕彰事業です。

児童の「豊かな感性・情操」を養うとともに、児童の基礎学力である「文章による表現・コミュニケーション能力」「創造的な表現力」「科学的な思考力」を育て、 小学生の文化的・科学的才能の育成をめざすことをねらいとしています。
そのため、全国の児童から図画、作文、科学の三つの部門で作品を募集しております。
図画部門、作文部門では、学校を通して応募を受け付けており、
科学部門では、県または市郡などで開かれる理科・科学作品展の中から、その主催団体等が推薦する優秀な作品として応募を受け付けております。
優秀作品には賞を贈呈し、その成果を広く一般に紹介しております。

  • 作文部門とは

    作文を通して、自分の思いや願いを文章で表現する力を育みます。

  • 図画部門とは

    感性や想像力を働かせながら、自分の思いを絵に表現することを狙いとしています。

  • 科学部門とは

    科学への興味・関心を深め、物事に対する知的好奇心を育みます。

毎年たくさんの作品を応募いただいています

こんな風に審査しています
令和6年度(第61回)審査会レポート

作文部門

令和6年度(第61回)受賞作品
審査の経過

 第61回の課題は「自由題」。第一次・第二次審査は教育関係者6名、児童文学作家4名の計14名により5点法で行われました。まず、佳作賞以上の入選候補作品として、学年ごとに126点ずつを選出し、その中から本審査に提出する上位入賞候補作品として、学年ごとに高得点のもの26点を選出。さらに厳選して各学年7点、計42点を選出しました。
 本審査では、この上位入賞候補作品について、1年生の作品から順次学年を追って審査が進められ、各学年の最優秀作品が決定しました。
 次に、1年生から3年生までの最優秀作品3点の中から文部科学大臣賞低学年の部が、4年生から6年生までの最優秀作品3点の中から文部科学大臣賞高学年の部が選出されました。
 審査では、テーマ、構成力、表現力(文章力)、子供独自の豊かな感性等について審査員の活発な議論がかわされ、文部科学大臣賞受賞作品が決定しました。

総評 文部科学省教科調査官 大塚 健太郎

 本年度も全国児童才能開発コンテストにおいて、すばらしい数多くの作品が集まりました。日頃の学習の成果を生かし作品を仕上げようとしている姿に、嬉しく思います。最終審査に集まった作品のテーマは実に様々で、子供たちの生活が豊かに広がっていることを感じることができました。
 審査の段階で出合った低学年の作品には、型にはまった表現ではなく小さい事柄に対してものびやかに書かれている作品が多く見られました。また、高学年の作品には、扱うテーマについても主張する考えについてもこちらがはっとさせられるものも多く、読者に自分の思いの強さや考えの鋭さなどを効果的に伝える構成や表現の工夫がなされているものが多い印象でした。
 さて、世の中では、コンピュータを使うと、あたかも自分の考えであるかのように文章がまとまる時代となっています。そんな時代だからこそ、実際に体験して、自分の頭で考えたり、心で感じたりして、そしてなにより自分の言葉を大切にして作品にまとめられた皆さんの挑戦は素晴らしいものです。今回も適切な文章になるように、頭の中にあるたくさんの言葉から紡ぎだしたり何度も推敲したりして、自分の思いや考えにぴったりくる言葉が見つかった時にはうれしくなったのではないでしょうか。人の心を動かす作品をまとめるにはたくさんの力が必要です。これからも、一回書いたものを直す、整理する、見つめなおすなど、読み直して描写を加えたり、始まりを工夫したり、ちょっとした表現の工夫を取り入れたりして、社会に思いや考えを発信し続けほしいと思います。
 最後なりましたが、支えてくださった保護者の皆様、指導くださった教職員の皆様、コンクールに関わられた皆様に感謝を申し上げます。

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本審査 審査員 敬称略・五十音順
大塚 健太郎(文部科学省教科調査官)/寺井 正憲(千葉大学教授)/藤田 のぼる(日本児童文学者協会理事長)/光丘 真理(日本児童文芸家協会常務理事)/山本 省三(日本児童文芸家協会理事長)

図画部門

令和6年度(第61回)受賞作品
審査の経過

 第61回の課題は「自由題」。第一次審査は7名の審査員によって行われました。
 まず、第一段階として全応募作品を学年順に審査し、佳作賞以上の入賞作品として学年ごとに126点ずつを選出しました。引き続き第二段階として、全審査員による上位入賞候補作品の選出に入り、学年ごとに本審査に提出する作品を、28点ずつ選出しました。
 本審査では、この上位入賞候補作品について、1年生の作品から順次学年を追って審査が進められ、各学年の最優秀作品が決定しました。
 最後に、1年生から3年生までの最優秀作品3点の中から文部科学大臣賞低学年の部が、4年生から6年生までの最優秀作品3点の中から文部科学大臣賞高学年の部が選出されました。
 審査では、構図、色彩、手法、テーマ等について審査員の活発な議論がかわされ、文部科学大臣賞受賞作品が決定しました。

総評 文部科学省教科調査官 小林 恭代

 今年も全国児童才能開発コンテストで、たくさんの作品に出会うことができました。審査員の先生方と、一枚一枚の絵を丁寧に、どんな思いで表したのか想像しながらじっくりと見させていただきました。
 今、生成AIが話題になっています。いくつかの指示を入力すると、絵を描いてくれるものもあり、本物そっくりな絵があっという間にできるのです。とても便利になったと思うと同時に、では、人が絵を描く意味はなんだろうと、改めて考えさせられます。
 絵に表すことを通して、皆さんは様々な力を身に付けています。例えば、自然の美しさに感動したり、人とのふれあいに温かさを感じたりするなど、さまざまなものや出来事を心に感じ取る力。「こうなったらいいな」「こんなことをしてみたいな」と、夢や願いをもち、豊かに想像する力。自分が表したいことを見付け、どうやって表していくか考える力。表したいことに合わせて材料や用具を使う力や、表し方を工夫して表す力。うまくいかないときでもあきらめず、粘り強く最後までやりきる力などです。コンピューターは、体がありませんから、実際の経験から感じることはできません。自分の思いをもとに表現することは、人間だからできること、そして心豊かなことでもあるのです。今回、作品に表そうと挑戦した皆さんには、きっとその力が付いていっていると思います。どうぞ、これからも、自分らしさを大切にし、絵に表すことを楽しんでください。
 先生方、保護者の皆様には、子供が様々な思いをもっていることを心に留め、あたたかく見守っていただいていることと思います。絵に表すことは、子供にとって未知への冒険であり、ワクワクすることでもあります。子供の表現を見守り、共感していくことは、子供の挑戦を支え、勇気付けることになるでしょう。これからも、一人一人の子供が、自分の思いを大切にして絵に表す活動を進めることができるよう、その子供らしい表現を励まし、支えていただきますようお願いいたします。

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本審査 審査員 敬称略・五十音順
黒井 健(絵本作家)/小林 貴史(東京造形大学教授)/小林 恭代(文部科学省教科調査官)/田窪 恭治(美術家)/水島 尚喜(聖心女子大学教授)

科学部門

令和6年度(第61回)受賞作品
審査の経過

 各都道府県または市単位の科学作品展の主催団体等からの推薦116点と、作品展が開催されていない地区からの学校長推薦3点の計119点で審査が行われました。
 まず、上位入賞候補作品を学年ごとに8点ずつ選出しました。その中からさらに学年ごとに3点ずつを選出し、計18点を文部科学大臣賞候補作品として中央審査会に提出しました。
 中央審査会では、これらの候補作品について4つのポイント(テーマの選び方と内容・研究の方法・結論と発展性・まとめ)により1点ずつ厳しく審査し、加えて全体に子供らしい創造性があるかどうかについて検討がなされました。
 次いで審査員全員による合同審査が行われました。合同審査では、各審査員が学年ごとに推薦する作品について1点ずつ審査され、それぞれについて活発な議論がかわされたあと、文部科学大臣賞低学年の部および文部科学大臣賞高学年の部の2作品が決定しました。

総評 中部大学卓越教授 黒田玲子

 今年度のコンテストにも、例年と同様に多数の優れた作品の応募がありました。本当に嬉しいことで、審査員一同わくわくしつつもじっくりと審査にあたりました。
 各作品は、子供が学校の学習で体得した知識などをベースに、科学的なものの見方・考え方の広がりと深まりの過程を、工夫をこらしながら記録したものといえます。今回、最終審査に残った各学年3点、計18点のさまざまなテーマの研究作品は、次のような観点で審査されました。
●子供の発達段階相応の題材や内容、考え方で研究されているか。
●科学的な手法で研究が深まりをもっているか。また、継続研究の場合、方向性や進展性は適切かどうか。
 昨今、人類への脅威となるさまざまな自然災害や感染症などへの対策が急務となっています。また、宇宙開発などの競争も激しくなっています。そのため、多分野での新たな科学的な研究や知見がますます求められていくことでしょう。当コンテストの審査に長年参加していますと、研究熱心な子供がとても多いことに感心させられます。さらに多くの子供が科学への興味・関心を深めてくれることを期待します。

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本審査 審査員 敬称略・五十音順
有本 淳(文部科学省教科調査官)/黒田 玲子(中部大学卓越教授)/篠田 謙一(国立科学博物館館長)/白井 克彦(早稲田大学名誉顧問)/露木 和男(元早稲田大学教授)