受賞作品展⽰ 作⽂部⾨
令和元年度(第56回)受賞作品

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文部科学大臣賞(高学年の部)

わたしがのぞむ未来

秋田県秋田市 東小学校 5年

岩佐 瑠菜

審査員のコメント

 本のイラストをきっかけにオオカミが好きになった私は、動物園に足繁く通い、オオカミの研究を始めていきます。オオカミの言い伝え、オオカミと犬の関係、オオカミと生態系の関係など、瑠菜さんの追究意欲は留まるとこがありません。様々な本を手に取り、自分考えを広げ深めていく姿は、まさに小さな研究者といったところです。動物学者になり、オオカミと人間が共に歩んでいける未来をつくりたいという強い強い思いが伝わってきました。
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受賞者の言葉

 「最後の自由研究なんだから、今までやったことのないことにチャレンジしてみたら。」という、お母さんの一言でわたしの挑戦は始まりました。
 この夏休みは、秋田での最後の夏休み。秋には福井への転校が決定していました。やったことのないこととして思いついたのは作文です。文を読んだり、書いたりするのは好きだったものの、作文に取り組んだことはありませんでした。「それなら、大好きなオオカミのことを思いっきり書いてみよう。」
 書きたいことをメモにまとめながら、少しずつ書き進めていきました。感じていることを文章にしていくことは、とても楽しい作業でした。完成した作文は、秋田の学校で五年生みんなに読んでもらい、感想まで書いてもらえたのが思い出です。転校する時にもらった色紙にも「作文がおもしろかったです」と書いてくれた人が多かったのがおどろきでした。そして、福井に転校してきてから、担任の先生に「夏休みに書いた作文が文部科学大臣賞に選ばれたそうです」と告げられました。家に帰って、お母さんに知らせると、今まで見たことないほどびっくりしていました。その気持ちはわたしも同じでした。その時は、うれしいという気持ちより、おどろきのほうが大きかったです。おじいちゃんとおばあちゃんにも電話で知らせました。二人とも「おめでとう」と泣いて喜んでくれました。
 わたしは、今回作文に挑戦してみて本当に良かったと思います。そして、この賞をいただいたことで、前よりも自分に自信が持てるようになりました。作文でつちかった「文章を書く力」は、きっとさまざまな場面で活用できると思います。また、わたしはさらにオオカミが大好きになりました。これからも、オオカミの魅力を広めるべく、研究を続けていきたいです。