受賞作品展示 科学部門
令和3年度(第58回)受賞作品

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文部科学大臣賞(高学年の部)

空の観察と観天望気

~逢いたい空や雲に出逢う方法~

兵庫県神戸市 本山南小学校 6年

一村 花音

審査員のコメント

 4年間にわたる「逢いたい空や雲に自分から出逢うためにはどうしたらいいか」の研究の総まとめというものです。
 毎日観察を続けてきた空模様と、雲・雨・四季などの調査から独自の気象条件を考察。また、雲海やだるま夕日については、観測データを検証してより詳しい気象条件を導き出しています。これらを土台に、計算に基づいて目的の雲が出る日を見立てて撮影に行っているのに感心させられる上、さらに写真が美しいのに驚かされました。
 充実した作品ばかりの中、討議では審査の先生みんなから「内容に圧倒される」「本当に好きだというわくわく感が伝わってくる」といった高評価を受けました。
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受賞者の言葉

 雲があるから空は美しい。
 空に夢中になったきっかけは、幼稚園の時に見た紫色の夜空でした。「紫色の空になると雨が降ってくるのはなぜだろう?」
 観天望気を始めたのは2年生からでしたが、面白い雲に出逢うたびにわくわくして、一期一会の雲がどんどん好きになっていきました。好きになるほど新しく「?」も増えました。私の「?」は大抵本にのっていません。知りたいのは結果ではなく、そうなるまでの過程だからです。
 山や海、身近なあれこれが空や雲とつながっていて、それが「?」につながっていることを教えてくださった齋藤賢之輔先生、研究の幅が広がりました。ありがとうございました。見守ってくれた家族にも感謝でいっぱいです。
 大好きな空と雲の研究ですばらしい賞をいただき、本当にうれしいです。「?」が出てくる限り私の研究は続きます。雲があるから空は美しくなる! 一人でも多くの人が空を見上げ、雲を楽しむきっかけとなりますように。